丈夫な永久歯を残したい。
幼い頃からしっかりとケアすることが大切
乳歯や生えて間もない永久歯はとても虫歯にかかりやすく、虫歯の進行スピードも早いです。
そのため、歯科医院での定期検診が重要になってきます。
乳歯が悪い状態であると、その後に生え変わる永久歯も虫歯になるリスクが高くなる傾向があるので、幼い頃からしっかりとケアすることが大切です。
4ヶ月~半年おきにフッ素塗布、歯ブラシ指導、食習慣指導を中心に定期管理していきます。
6歳臼歯とは?
- 乳歯の奥歯(第2歳臼歯)の奥に出てくる永久歯を、6歳臼歯(第1大臼歯)と呼びます。
- 6歳臼歯には上下のあごの噛みあわせを決定する大切な役割があります。
- 6歳臼歯がむし歯になっていたりすると他の永久歯や歯並びにまで影響してしまいます。
- 最初に崩出する6歳臼歯はとてもむし歯になりやすい歯ですので、よく注意してむし歯から護ってあげましょう。
乳歯のむし歯は永久歯に影響を与える
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永久歯をつつむ歯胚を傷つける
乳歯の根っ子に膿をもっていたりすると、永久歯をつつむ歯胚が傷つき、永久歯が生えてきた時にむし歯になっていたり、色が変わっていたりします。
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歯並びが悪くなる
乳歯のむし歯の放置により、歯が寄ってきて、歯並びが悪くなる原因になります。
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集中力の欠損や多動性
進行したむし歯では上手に噛む事ができないので、集中力の欠損や多動性など、子供の精神面に影響を与えます。
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顎への影響
むし歯を放置することで、成長過程の子供の顎に影響を与え、十分な歯が並ぶための顎が作れず、顔貌に悪影響を及ぼすことがあります。
歯ミガキはいつから始めればいい?
歯が生え始めたら、歯磨きを習慣づけましょう。
そして定期的に歯医者さんに通い、予防処置だけでなく恐怖感もとりましょう。また、おやつのあとは、必ず歯磨きをする習慣をつけましょう。
1歳くらい
お母さんが脱脂綿に水を含ませて歯をふいてあげましょう。
2歳くらい
お母さんが歯ブラシを使って磨いてあげましょう。
3歳くらい
磨き方を教えてお子さん自身にさせてあげます。そのあと必ず、お母さんが磨きなおしてください。
むし歯の影響と、お母さんと赤ちゃん。
むし歯は人から感染する病気です。もちろん生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には、虫歯菌は存在しません。ですが、お父さんやお母さんそればかりか、近くにいる人たちみんなから感染する可能性があるのです。家族だけでなくその周りの人達のケアがとても大切なのです。
早産・低体重の出産
歯周病の原因菌が血液中や羊水中に移行して、これが早産時の体重低下の一要因である事が分かっています。
そのため、お母さん達のお口のケアがとても大切なのです。
永久歯の種
お母さんのおなかの赤ちゃん。もう歯のもとが出来始めるって知っていましたか?乳歯の種は、妊娠6~7週目から、永久歯も6ヶ月頃にはしっかりと育ち始めているのです。「栄養には気をつけて」というのは、赤ちゃんの歯をしっかり育てるためでもあるのです。
特別な時期
ママになる準備として、様々な身体の変化が起こります。例えばホルモンの変化により、歯ぐきが腫れてしまったり、眠っていたむし歯がうずいたり、また、歯ミガキ粉のにおいや味が気持ち悪くなったり。人それぞれ様々ではありますが、こういった変化は日頃からのお手入れにより乗りきれるのです。歯科医院での定期的な歯のクリーニングも、そうした事の予防に最適です。
ママと赤ちゃんの栄養
成人に必要なカルシウムは600mg。妊婦さんの場合この約2倍の1000~1200mgが必要とされます。カルシウムは赤ちゃんの歯や骨をつくる大切な原料です。牛乳が苦手な人は、チーズやヨーグルトでもいいでしょう。また、鉄分はお母さんと赤ちゃんの血液を作るためにたくさん必要です。タンパク質やビタミンCを合わせると、消化吸収率がアップします。偏りのない食事に気をつけましょう。
子どもの歯の予防処置
予防処置としていくつか方法があります。
歯科医院でしかできないこともありますが、ご自宅で毎日気をつけられることもありますので、ぜひ今日からでも実践していきましょう。
シュガーコントロール(糖分の摂取回数を控えめにする)
糖分を上手にコントロールすることで、むし歯の養分を少なくし,むし歯菌の繁殖を防ぎます。
間食(おやつ)は三度の食事で不足する栄養を補給する意味がありますが、甘いものだけでなく栄養面を考えて、ひと工夫しましょう。また寝ている時間帯もだ液の流れが弱いので、就寝前の飲食は最も危険です。
プラークコントロール(むし歯菌を減らす)
むし歯菌を減らすには、歯ミガキ(ブラッシング)が最も一般的な方法です。正しいブラッシングでむし歯菌の住みかであるプラークを取り除きます。「食前食後はできるだけブラッシングする」 「寝る前は必ずブラッシングをし、一日の汚れをしっかり落とす」これを毎日の習慣にすることが大切です。またPMTCと合わせて行うことで、より健康な歯を守ることができます。
健全な顎顔面の発育のために
小児期からの虫歯予防(4ヶ月~半年おきにフッ素塗布、歯ブラシ指導、生活指導を中心に定期管理)は言うまでもなく大切です。
当院では、理想的な顎顔面の発育を促す習慣、つまり歯並びのよい子に育てるための姿勢や生活習慣や食習慣の指導および定期管理も合わせて行っております。 さらに、舌や唇の筋力をつけたり、舌の位置の改善、正しい嚥下・口呼吸の改善など、機能訓練も行っています。